運動不足と体型が気になって、ウォーキングを始めてから1か月がたちました。初めの頃は30分も歩かないうちに疲れてしまい、誰か車に乗せて家に連れて行ってくれないかと思いましたが、今では30分では物足りなく、家を通り過ぎてまで歩き続けてしまうほどです。

車がないと不便な土地での暮らしが長くなり、都市部で暮らしていた頃、一駅や二駅平気で歩いていたの忘れていました。もともと、景色を眺めながら歩くことは嫌いではなかったのです。

自宅の周辺とはいえ、いつも同じコースを歩くのはつまらないので、私の歩くコースは探検気分でいつも違います。普段の移動は車のため、比較的広い道路を使っていますが、細い路地がどこにつながっているのか、常に気になっていました。

身一つのウォーキングなら、そんな路地にも入り込め、新しい近道を発見するのも楽しみの一つです。細い路地に入り、友達の家があるわけでもない、自宅から離れた住宅地を歩くのは、少々気が引けますが、迷いなく歩いている分には特に問題ありません。

ただ、袋小路に入り込んでUターンしなければならないときには、不審人物のように見られていないかと、周囲を見渡してしまいます。先日は、「おそらくあの通りに出るだろう」と入り込んだ路地が、思いがけず見たことのない場所に出てしまいました。

すぐにUターンすればよいものの、右に曲がり、さらに右に曲がれば元の場所に戻るはず、そう思って先に進んだのが間違いでした。曲がった道が行き止まりだったり、いつまで歩いても右に曲がる路地が見つからなかったりと、どんどん知った場所から離れていくようです。

焦る気持ちと知らない場所に入り込んだワクワク感、道行く人に迷っていると悟られるかもしれないという恥ずかしさ、いろいろな気持ちがごちゃ混ぜになりながら、自分の方向感覚だけを頼りに歩き続け、ようやく見覚えのある景色にたどり着いたのは、歩き始めて1時間半もたった頃でした。

すれ違う人はマフラーや帽子などでしっかり防寒している季節のことなのに、私の身体は汗ばんでいました。それでも、あの道は行き止まりだった、などと覚えていれば、次に歩くときの参考にもなるのでしょう。

色々な気持ちを抱えながら、とにかく見覚えのある場所に出なければとひたする歩いた道は、ほとんど記憶に残りません。次にその道を歩くときには、また同じように迷ってしまいそう、一度迷った道は避けた方が無難かもしれません。